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田中芳樹 著
アルスラーン戦記08巻『仮面兵団』
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★アルスラーン戦記02巻『王子二人』
★アルスラーン戦記03巻『落日悲歌』
★アルスラーン戦記04巻『汗血公路』
★アルスラーン戦記05巻『征馬孤影』
★アルスラーン戦記06巻『風塵乱舞』
★アルスラーン戦記07巻『王都奪還』
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★アルスラーン戦記09巻『旌旗流転』
★アルスラーン戦記10巻『妖雲群行』
★アルスラーン戦記11巻『魔軍襲来』
★アルスラーン戦記12巻『暗黒神殿』
★アルスラーン戦記13巻『蛇王再臨』
★アルスラーン戦記14巻『天鳴地動』
★アルスラーン戦記15巻『戦旗不倒』
★アルスラーン戦記16巻『天涯無限』
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【ネタバレあり】アルスラーン戦記08巻『仮面兵団』レビュー【小説/完結/田中芳樹】
08巻『仮面兵団』 1991年
第一章 新旧の敵
パルス歴324年9月29日、18歳の誕生日を迎えた国王(シャーオ)アルスラーンは、王都を離れ西方ディジレ河にいた。ホサイン三世が治める隣国ミスル王国が、国境ディジレ河を越えパルス領へ侵攻してきたためである。ミスル軍は、右頬に大きな傷のある謎のパルス人を案内役としディジレ河の渡河に成功。将軍マシニッサとカラマンデス率いる10,000頭の駱駝部隊・2,000台の戦車部隊を含む80,000名の大部隊が、パルス軍約65,000名と相対した。
アルスラーン戦記第二部の舞台は、第一部終了から3年後。アルスラーンが国王に即位して3年、物語は再び動き出す。
戦闘は終始ミスル軍有利に動き、パルス軍は夕刻までに1ファルサング(約5キロ)東へ退いた。勢いに乗ったミスル軍は頬に傷のある男の忠告を無視し、勝利を決定づけるため全軍へ突撃を命じる。するとパルス軍は30,000の盾を落日へ向け夕日を反射。ミスル軍の前方に長大な光の壁を作り出し、目をくらませた。目が見えなくなったミスル軍はパルス軍の反撃になすすべがなく、百を数える間に10,000名もの兵を失ってしまう。。カラマンデスは大将軍格(エル・エーラーン)となったダリューンに討ち取られ、マシニッサは汗と砂塵にまみれ戦場を脱出。戦いはパルス軍の勝利で幕を閉じた。
全ては、ナルサスの計略。
第二章 狩猟祭
ミスル軍を敗退せしめたアルスラーンは、パルス五大猟場の一つであるシャフリスターンの野において狩猟祭(ハルナーク)を催すことに。隣国シンドゥラの国王(ラージャ)ラジェンドラを迎え、和平条約の延長を話し合うためであった。
騎馬民族にとって狩猟祭は大切な行事。訓練・宗教・行事・外交などなど、様々な役割を担っている。
アルスラーンが巨大な獅子(シール)に襲われるも、これを見事撃退。18歳にして名誉ある「獅子狩人(シールギール)」の称号を得るなど、狩猟祭は和やかに進んでいたが…一人はぐれたアルスラーンに対し、複数の暗殺者(アサッシン)が襲い掛かった。ダリューン・エラム・アルフリード・ジャスワントによってからくも命を救われたアルスラーンであったが、犯人は貴族の子弟一味であり、国内の反アルスラーン派が動き出したことが明らかに。。
奴隷制度を廃止した所為で不利益を被った人間は山ほどいるから、これは当然の展開。誰かの正義は、他の誰かにとって悪。。
ラジェンドラのもとへ、シンドゥラの国都ウライユールから急使がやってきた。シンドゥラの北に位置するチュルクが挙兵し、カーヴェリー河を越えて攻め込んできたのである。パルス・シンドゥラ両軍は狩猟祭からカーヴェリー河へ直行し、チュルク軍と相対した。次々にカーヴェリー河を渡河してくるチュルク兵たちは約10,000名。迎え撃つパルス&シンドゥラ軍は30,000名。ナルサスの策により渡河してきたチュルク兵を孤立させ指揮官ゴラーブを捕虜とするも、チュルク王カルハナの考えは杳と知れず…西のミスルに東のチュルク、パルスを挟んだ両国がほぼ同時に兵を起こしたのは果たして偶然か…ナルサスは疑念を覚えていた。。
午睡の時期はもはや過ぎ、パルスは再び動乱の渦に巻き込まれようとしている。
四行詩(ルバイヤート) 作者不明
ファランギース、そは月の異名
男どもを冷たく照らすなり
万人の目が彼女を見あげても
指先に触れることはかなわぬ
第三章 野心家たちの煉獄
パルスの西北方にあるマルヤム王国において、ルシタニア王弟ギスカールと教皇ボダンの争いが激化。ボダンは一旦ギスカールを捕えることに成功したものの、反ボダン派の助けによってギスカールは脱出。ギスカールはマルヤム各地の諸侯に密書を送り、反ボダン派の気運を高めた。
ボダンはギスカールを幽閉したが、何故すぐ死刑にしなかったのか疑問。偽物として死刑にすれば勝てたのに。。
ギスカールの扇動によって100以上の教会が反ボダン派に襲われ、財宝が奪われる事件が発生。激高したボダンは軍を呼集、ギスカールもこれに応じ、ボダン軍40,000名VSギスカール軍18,000名によるザカリヤの戦いが始まった。数の上で勝るボダン軍を、ギスカールの用兵が翻弄。最高司令官が自ら剣を振るって血戦したギスカール軍に勝利の女神は微笑み、ボダンは部下を見捨てて潰走したのであった。
兵数が多くても司令官がボダンでは…。ギスカールに軍配が上がるのも当然。
一方、チュルク王国の首都ヘラートには、とある客人がカルハナに匿われていた。顔の右半分を薄い布で隠した30歳前後の男…そう、ヒルメスである。。妻と胎内の子供を病気で同時に失ったヒルメスは、その心の渇きを癒すため、再びパルス侵攻を決意。カルハナと手を組むことにしたのだ。
ここでヒルメスが再登場。第一部の最後でしっかり殺しておけば、この後の惨劇が起こらずに済んだのに…。
第四章 王都の秋
チュルク軍を撃退したアルスラーンは、後世「解放王の裁き」と呼ばれる公正な裁判や日々の政務をこなしながら、在りし日に思いを馳せていた。第一次アトロパテネ会戦から始まった、あの激動の日々を…そしてヒルメスのことを…。ナルサス曰く、西方ミスル王国にいる男はナルサスの旧友シャガード、東方チュルク国にいる男がヒルメスであると言う。真偽を確かめるため、先の戦いで捕虜にしたゴラーブ将軍の送還を理由に、ギーヴ・エラム・ジャスワントがチュルクへ赴くことに。300名の兵を引き連れた彼らを見送り、アルスラーンはダリューン・ナルサスと今後の政事について議論を重ねた。
ちなみに、12名いた万騎長(マルズバーン)のうち、マヌーチュルフ・ハイル・クルプ・クシャエータ・シャプール・カーラーン・ガルシャースフ・サーム・バフマンの9名が第一部で戦死。残っているのは、ダリューン・クバード・キシュワードの3名のみ。殆ど第一部で死んでしまった。。もっと一人一人の活躍が見たかったな…。(キシュワードの妻はマヌーチュルフの娘ナスリーン)
ミスル王国へ身を寄せていたシャガードは、ホサイン三世からヒルメスに成りきる様半ば強制され、顔の右側を松明の炎で焼け焦がした。ナルサスへの復讐を遂げるため火傷まで負ったシャガードは、もはや復讐の鬼と化していた。。
自業自得なのにそこまで憎むか…(苦笑)
第五章 仮面兵団
チュルクへ到着したギーヴ達は国王カルハナと謁見したが、カルハナはパルスとの和平に応じる気配を見せず、ゴラーブ将軍も即座に処刑。特に収穫もなく宿舎に案内された。ギーヴらを遠ざけたカルハナに、ヒルメスが今後の策を進言。指導者不在となったトゥラーンを手中に収めた上で生き残りを傭兵として雇い、100個の銀仮面を作ってどれが本物のヒルメスか分からなくする作戦であった。カルハナから許可と資金を得たヒルメスは、トゥラーンで金貨をばらまき10,000名の兵士を雇った。100個の銀仮面と9,900枚の白い頭巾を被った異形の軍隊、仮面兵団がここに誕生したのである。。
他国の略奪を産業にしていたトゥラーンは貧困に喘いでいたから、ヒルメスの提案は渡りに船。即座に飛びつくしか選択肢が無かった。
数日後、チュルクからの退去を命じられ極寒の山地を帰途についてたギーヴ一行を、ヒルメス率いる1,000名の兵士が急襲。大勢の銀仮面に驚くギーヴ達は何とか応戦するも苦戦を強いられたが…そこへ黒旗をなびかせたゾット族が救援に駆けつけ仮面兵団は退却。ギーヴ達は無事パルスへ帰国した。
その頃、ミスル国でヒルメスを名乗っていたシャガードの元に、ザンデが来訪。ヒルメスがミスルにいるという噂を聞きつけ、再び部下となるべく馳せ参じたのである。さらにパルスにおいてアンドラゴラス三世の墓が掘り起こされ、死体が盗まれるという事件が発生。犯人は暗灰色の衣の尊師の弟子たちであり、彼らはアンドラゴラス三世とトゥラーンの狂戦士イルテリシュの死体を手に入れていた。その目的は、一体…?
事態は混迷の度合いを深め、時代は再び激動への道を進みだしていた。
アルスラーン戦記08巻『仮面兵団』 完
いよいよ第二部が始動。アルスラーン戦記は残念ながら第二部で大分失速するが、この8巻と次回の9巻はまだ面白いと言える。
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