今回は、ルポ漫画&レビュー漫画セレクション。
ルポ漫画&レビュー漫画とは、
- ルポ漫画⇛特定業界の裏側を覗いたり、闇を暴く。潜入体験談など。
- レビュー漫画⇛映画や小説のレビュー、紹介など。
というのが私の定義になります。
つまり、今回はレビュー漫画をレビュー! です(笑)
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おすすめルポ&レビュー漫画9選!
「木根さんの1人でキネマ」 アサイ
まずはこちら。
映画、それも主にホラーなどのグロ系映画にどっぷり頭までハマっている30代独身OLが主役なんですが、映画通ぶった痛々しい人間だった過去がトラウマになっている為、映画好きという事はなるべく隠して生活しています。仕事中はパリッとしたキャリアウーマンだけど、家ではオタッキー!のパターン
そういう理由もあって、実際に漫画上で紹介する映画はバック トゥ ザ フューチャー・ターミネーター3・タイタニックなど、殆どがメジャー級の作品です。
映画のレビューに加えて主人公や同居人(同期OL)の悲哀物語がギャグ調に描かれていて、漫画それ自体としても、かなり面白いですよ!
絵柄も綺麗でお気に入りです。
「私と彼女のお泊まり映画」 安田 剛助
こちらも映画レビュー漫画。
女子大生2人組が一緒に映画鑑賞を楽しむ、「木根さんの1人でシネマ」よりも、毒が少なくてホンワカ度の高い作品です。
ただ、紹介する映画はインサイド ヘッド・ムトゥ 踊るマハラジャ・ブレアウィッチ プロジェクトなど、「木根さんの~」よりもメジャー度が下がり、準メジャー級の作品が多くなっています。プリティ ウーマンとかのメジャー級もある
同じ映画レビュー漫画でも全然違うので、それぞれの良さを楽しめます。
全3巻完結済
余談ですが、
「木根さんの1人でシネマ」⇒毒強め、紹介映画はメジャー級
「私と彼女のお泊まり映画」⇒毒弱め、紹介映画は準メジャー級
これって、普通は逆だと思うんですよね。
「木根さんの1人でシネマ」⇒毒強め、紹介映画は準メジャー級
「私と彼女のお泊まり映画」⇒毒弱め、紹介映画はメジャー級
これが自然だと思うんです。
でも敢えてそうじゃないという点が、また良いんですよ(笑)
「バーナード嬢曰く。」 施川 ユウキ
続いては、小説レビュー漫画。
それも、ほぼSF小説に特化している、マニアックな作品です。ロバート A ハインライン・グレッグ イーガン・フィリップ K ディック・ジョージ オーウェルなど×2、錚々たる作家たちの作品が紹介されています。シャーロック ホームズなど、SF以外もある
本を読まずに自分を「読書好き」に見せかけたいダラけた女子高生が主人公で、徐々に名著を読み解き、少しずつ成長していくストーリーです。
この作品の良いところは、主人公の周りに本物の本好きが何人もいるところですね~。中学~高校辺りって本好きは少数派ですから、同じ趣味の仲間に囲まれている、非常に恵まれた環境で過ごせているところがホッコリします。 面白いですよ!
そもそも私は作者の施川ユウキが大好きで、彼の漫画は全て読んでいるので、いずれ「施川 ユウキ特集」を作りたいと思っています。
「カメントツのルポ漫画地獄」 カメントツ
WEBサイト「オモコロ」で連載されていた作品を単行本化した1冊。
これは作者自身が、ヒプノセラピー・自己啓発セミナー・腸内洗浄・断食道場など、聞いた事はあるけど普通の人は行った事の無い場所へ行ってレポートする、レポ漫画です。
漫画・小説・映画…どのジャンルにしろ、「自分の人生とは違う体験ができる」という点に、人は惹かれると思うんです。この作品は少し絵が雑ですけど、その点をしっかりクリアしていて、面白いですね~。
余談ですが、この作者は現在、大御所漫画家のところへ突撃取材するっていう漫画を連載中なんですよ。あだち充・青山剛昌・西原理恵子など有名どころが揃っていて、これもまた面白いです。
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「漫画ルポ 中年童貞」 桜壱 バーゲン
ノンフィクション作家「中村 淳彦」のルポ小説を、漫画化した作品。
「30才を超えても女性経験の無い男性たち」にスポットをあて、彼らの社会からも女性からも排除された生活を、えぐる様に描写しています。カメントツ以上にクセのある絵柄で、内容も含めて、かなり人を選ぶ作品ですね。
そういう人生をおくっている事自体は、それだけが人生じゃないので、今の状態を幸せと感じている人はそれで良いと思うんです。不幸せと感じている人もほぼ100%自業自得なので。
でも、その中でどれ位働いてない人、ニートがいるのかな?ってところが気になるんですよね。。日本における「ニート・引き篭もり」は2016年時点で57万人もいると言われてるんですけど、かなりの数が上記と重なってると思うんです。
きちんと働いて社会に参加してる人は何の問題もありませんが、ただでさえ少子化&高齢化の現代、我々の年金含めた日本の将来が心配な上に、今更働くこともできなくなった無職高齢の人たちが大挙して生活保護なんか申請した日には…怖いですねぇ(苦笑)
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「あんたっちゃぶる」 鈴木 みそ
その昔、ファミコン通信(現:ファミ通)で連載されていた作品。
ゲーム・ゲーム会社に対して鋭い切り口で突っ込むルポ漫画で、20年以上前の漫画で情報自体は古いですけど、今見ても非常に面白いですね。基本的に1話4ページしかないんですが、中身は濃いですよ~。
頭が良くて先見の明を持っている作者で、今でこそ当たり前に普及してますが、漫画の電子書籍化を最初期に行ったのは鈴木みそです。漫画は紙が当たり前の時代に、周りの漫画家や出版社が軒並み反対したにも関わらず踏み出したその勇気と行動力、感心させられます。。
今も様々な作品をリリースして活躍しているので、そちらもいずれ紹介したいですね。
「僕と日本が震えた日」 鈴木 みそ
その鈴木みそが描いた、東日本大震災に関するレポ漫画がこちら。
2011/3/11に作者の身の回りで何が起こったか、等身大な様子が丁寧に描写されています。家族それぞれの様子が生々しく書かれていて、読み応えがありますね。
また、放射能に対するきちんとした取材を行っている点もタメになります。安いマスメディアとは違い、無駄に不安を煽る事なく事実のみが列挙してあるので、今から読んでも勉強になると思いますよ。
「いちえふ 福島第一原子力発電所労働記」 竜田 一人
続いても東日本大震災に関する1冊。
「僕と日本が震えた日」が外側から描いた作品なら、こちら「いちえふ」は内側から描いた作品。正確には、東日本大震災によってメルトダウンを起こした福島第一原子力発電所事故の復旧作業を描いています。
原子力事故の後始末とはどういうものか…作業員として実際に業務を行った作者が書く内部事情は、リアルで詳細! 非常に分かりやすくて面白いです。
普段なかなか知る事の出来ない世界を、作者の目を通して知る事ができますよ。
「怒りのロードショー」 マクレーン
はい、最後はこの作品。
「いちえふ」とは全く違って、こっちはただただ面白おかしいギャグ漫画です。ライトな映画好きでも分かる「映画あるある」が至るところに散りばめられてます(笑)
ハッキリ言ってくだらないですよ! 全然レビューになっていません!
でも、だからこそこういう作品も必要だと思います。
頭を空っぽにして笑いたい時におすすめですね。
無料作品について
今回紹介した漫画のいくつかは、現在Kindleで無料配信されています。
0円って凄いですよね。。
最後にそれをまとめておきます。
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